頑張ろう日本!

 私がこの海運業界に足を踏み入れた1973年当時、世界に対する日本の船会社の船腹支配率は約65%でした。しかし、現在は40%を割り込むまでに下落し、海外の海運各社と熾烈な競争を強いられております。これまで海運業界では、船会社の経営の安定と保護のため、協定運賃が世界的に認められてきました。しかしアウトサイダーの台頭や同盟及び協定の空洞化により、現在では大手船社は生き残りを図るために弱体化した市場占有率を取り戻し、また、輸送の合理化を図るためにコンソーシアム、アライアンス、協調配船等の模索を繰り返しております。

 なぜこのような日本の基幹産業が弱体化を強いられているかと言いますと、日本の独り勝ちを許さない世界の情勢や、グローバル化に起因しているところが大いにあると考えられます。また、それは最近の船会社に入社してくる人材を育成できない会社、そして大学を卒業し大きな夢を抱き、より良い生活のために頑張るんだ、日本のために貢献するんだという意欲を持った若者の夢を打ち砕く現実、株主に遠慮し事業への先行投資や利益を社員の給料や福利厚生に還元できない経営環境に由来していると言っても過言ではないと私は考えているのです。このような海運業界をいかにして建て直し、日本人を奮い立たせ「輸出大国日本」「海運大国日本」を再び呼び起こすため、日本人みんなで頑張ろうではありませんか。

 弊社は創立以来30有余年を迎えますが、その間、海運会社のみならず、我々海運仲立業者も幾多の試練を乗り越えて現在に至っております。大手海運会社といえども、ジャパンライン、山下新日本汽船、昭和海運、三光汽船と一世を風靡した会社等はフェイドアウトを余儀なくされました。また商社でも、安宅産業しかり、大倉商事しかりです。大手銀行もしかりです。弊社の創業時は、大手ゼネコンの海外での飛行場、高速道路を建設するために使用する建設機械、資材、特殊重量物の輸送がメインでしたが、ゼネコンの衰退とともに新車の乗用車、建設機械、そして現在のような中古建設機械も扱うようになりました。

 世の中そう簡単にいかないもので、都度経営体制の変更を余儀なくされております。全く人生そのものと言えます。

 私は、今までコンピューターを馬鹿にしてきた仲間、人が良いばかりの仲間、マイホームパパ、学歴や家柄ばかりを誇るだけの仲間がいかにリストラされてきたかを直に目にしている年代です。その人たちは今、何をしているのでしょうか。現在のように、メディア・インフラが高度に発達している時代において、嘘やはったりは通用しませんし、これからインテリジェンス(知識)の時代に変わっていくのだと思います。

 このサイトでは、我々が知りうる各種情報と知識を可能な限り掲載致しますので、是非ともお仕事にご活用下さい。

日本橋海運株式会社
代表取締役 出口孝之

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