貿易関連用語集B
貿易関連用語集 B | |||
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英語 | 発音記号 | 日本語 | 解説 |
BACK HOE | [bǽk hóʊ] | バックホウ | パワーショベルやブルドーザー等の作業車に鍬状の排土板やバケットを取り付けて、主に機械の位置より低い土砂を掘削する土木機械。油圧ショベルと総称される建設機械のうち、ショベル(バケット)をオペレータ側手前向きに取り付けた形態である。ドラグショベルともいう。オペレータ側向きのショベルでオペレータは自分に引きつける(抱え込む)方向に操作する。地表面より低い場所の掘削に適している。 |
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BAF (Bunker Adjustment Factor) | [bʌ́ŋkər ədʒʌ́stmənt fǽktər] | 燃料費調整料、バフ | 船舶燃料(重油)の価格変動に対する割増料金のこと。1ヶ月単位や3ヶ月単位で見直され、調整される。期間と料率は各運賃同盟、各運賃協定、または各船会社によって異なる。 |
BALLAST | [bǽləst] | 1) バラスト、脚荷、底荷 2) バラス、砂利 | 1) 船を安定させたり、前後、左右舷の傾きを変えて荷役をスムーズに行うため、複数あるタンクの注水量を調整する海水のこと。古くは船を安定させ、喫水を深くするために船底に積む石や鉄を用いていた。また船のローリングを抑えるために強制的に左右に海水をポンプで移動させてスタビリティを保つスタビライザーもある。 2) レールの下に敷いたり、コンクリートに混ぜる砂利や砕石のこと。 |
BALLAST TANK | [bǽləst tǽŋk] | バラストタンク | 船を安定させるために備えられているバラスト専用のタンクのこと。海水及び河川又は湖沼の水を注水又は排水して調整する。現在ではショルダー・バラストタンクという、船の両舷に備えられ、タンカー等の油漏れ対策としての役割を担うものもある。 |
BARGE | [bάːrdʒ] | 艀 | 平底の荷船。河川や運河等の内陸水路や港湾内で重い貨物を積んで航行するために作られている平底の船舶。艀の多くはエンジンを積んでいないため自力で航行することはできず、タグボート(トウボート)により牽引あるいはプッシャーで推進されながら航行する。 |
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BATCHER PLANT | [bǽtʃər plǽnt] | 大規模なコンクリート製造設備 | 骨材(石や砂)セメント、水等を用途に合わせて混ぜ合わせ、生コンクリートを作るための施設。ダム建設や道路建設のように大規模にコンクリートが必要な場合、一般に、生コンクリートを購入するよりも現場で製造した方が安くなるので工事現場近くに設けられる。また生コン業者が備える設備。 |
BAY | [béɪ] | 湾 | “Gulf”より小さい湾。比較的小さな湾を指す。 |
B.C. | [bì:s:í] | 紀元前 | Before Christの略で、キリストの誕生年以前の年代を示す。 |
BCO (BENEFICIAL CARGO OWNER) | [bènəfíʃəl kά:rgoʊ óʊnər>] | NVOCC(Non Vessel Operating Common Carrier=非船舶運航業者)を介さずに船会社と直接契約する大手メーカーや流通業者といった荷主のこと。Genuine Shipperともいう。 | |
BCP (BUSINESS CONTINUITY PLAN) | [bíznəs kά:ntən(j)ú:əti | kɔ̀ntɪ- plǽn] | 事業継続計画 | 企業が災害、事故、テロ等緊急事態に遭遇した場合、損害を最小限に抑えつつ中核事業を継続、もしくは復旧するために備える方法や手段を決めておくこと。 |
B/E (BILL OF EXCHANGE) | [bíl əv ɪkstʃéɪndʒ, eks-] | 為替手形 | Draftとも呼ばれる。金銭支払委託証券。輸出車(売主)が船積み終了後に、輸出代金を回収するために為替手形を振り出し、買取銀行に荷為替手形の買取(Negotiation)依頼を行う。為替手形と船積書類を合わせて、荷為替手形という。 |
BERTH | [bə́:rθ] | 碇泊位置、停留所、係留場所 | 船が着岸する場所。或いは停泊する場所。 |
BERTH TERMS | [bə́:rθ tə́:rmz] | バースターム | 船内荷役費を船主(船会社)と荷主のどちらが負担するかという運賃取り決め方法の1つで船内荷役費を船主(船会社)が負担する取引条件のこと。ライナー・ターム(Liner Terms)ともいう。 |
BERYLLIUM(Be) | [bəríliəm] | ベリリウム | 銀白色の固体。エメラルドやアクアマリン等の宝石に含まれる。半導体の部品としても使われているが、吸い込むと肺の病気を引き起こすため扱う際は注意が必要。モルガナイト、猫目石、強力バネ機械の部品(Be合金)、X線の取り出し材料に利用される。原子番号4、卑金属、原子量9.012。1798年仏ルイ=二コラ・ヴォ―クランLouis-Nicolas Vauquelinにより発見。主要産出国は米国・中国。 |
BILGE | [bíldʒ] | 1) 船底にたまる汚水。淦水。あか。 2) 船底湾曲部 | ビルジは貨物から生ずるもの、艙内の発汗によるもの、海水の打ち込み、バラスト水の引き残り、機関室やポンプ・ルームの油性水、調理室からの生活汚水等色々な原因によって発生し、貨物艙、バラスト・タンク、ポンプ室、甲板倉庫、錨鎖庫、機関室、軸路、舵機室等船内のあらゆる場所にたまる。ビルジは不要な汚水であり、排出しておく必要があるので、ビルジのたまる場所には淦水だまり(Bilge Well)があり、ビルジ・ポンプで吸引し、船外へ排出できるようになっている。しかし、機関室、ポンプ室等のビルジは油分を含んでいる場合があり、これらの排出は「海洋汚染および海上災害の防止に関する法律」、「MARPOL 73/78条約」等で厳しく規制されている。ちなみに、船員間では、小便をすることを「ビルジを抜く」と言うことがある。 |
BILGE KEEL | [bíldʒ kí:l] | ビルジキール | 船の揺れを軽減させるために船底に取り付けられた平面上のひれのこと。スタビライザー(Stabilizer)の一種。 |
BILGE TANK | [bíldʒ tǽŋk] | ビルジ(汚水)タンク | ビルジを溜めておく船底の水槽。 |
BILGE VALVE | [bíldʒ vǽlv] | ビルジバルブ | ビルジの安全弁装置。 |
BITT | [bít] | 係柱、係船柱 | ホーサー(大索)又はロープで本船と岸壁又は船舶同士をつなぐ設備。直柱の場合は、暴風時にも対応できるようバース両端付近に水際線よりできるだけ離して設置し、曲柱の場合は常時の船舶の係留または離着岸の際に供するため、バースの水際線近くに配置する。 |
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B/L (Bill of Lading) | [bíl əv léɪdɪŋ] | 船荷証券 | 海上の物品運送において、運送人が運送品の受け取りの証し、陸揚げ港で証券の正当な所持人に引き渡すことを約する有価証券。 |
BLACK BALL | [blǽk bɔ́:l] | 黒球、黒色球形形象物 | 沖合に錨を下ろして船舶を停泊する時に、停泊中であることを他の船に知らせるために、船の前部または周囲から最も見えやすい位置に掲げる標識。夜間は白色の全周灯(360度周囲を照らす灯火)1つに変える。 |
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BLOCK | [blά:k | blɔ́k] | 滑車 | 枠付きの滑車(Pulley) |
BLOCK TRAIN | [blά:k | blɔ́k tréɪn] | ブロックトレイン | 貨車1編成に異なった様々な貨物を積載し、同一目的地に輸送する方式。すべて同じ貨物を積載する場合はユニットトレインと呼ばれている。 |
BLUE MOULD | [blú: móʊld] | 青カビ | アオカビ属(ペニシリウム属)に属するカビの総称で、最も普遍的にみられる不完全菌の一つである(= Green Mould) |
BOATSWAIN | [bóʊsn, bóʊtswèɪn] | 商船の甲板長、(旧称)水夫長、[軍艦の]掌帆長 | セーラーを従え、入出港時の接岸、ブイ取り、外し、本船のメンテナンス、荷役段取り等を主な仕事とする。 |
BODY-ON-FRAME | [bά:di | bɔ́di a:n, ɔ́:n fréɪm] | ボディ・オン・フレーム | 自動車の車体構造の一つ。フレーム構造。頑丈なフレームを作り、そこにボディを付け加える。 |
BOLERO (BILLS OF LADING ELECTRONIC REGISTRY ORGANIZATION) | [bílz əv léɪdɪŋ ɪlèktrά:nɪk, ə-, ì:lek- | èlektrɔ́n-, ɪlèk-, ə-, ì:lek-, ì-, èlɪk- rédʒəstri ɔ̀:gənəzéɪʃən |-naɪ] | ボレロ | 欧州で進められている、船荷証券等貿易関連書類を電子化しインターネット上で取引や流通を行うシステム。 |
BORON(B) | [bɔ́:rɑ:n | -rɔn] | ホウ素 | 黒色の固体。害虫駆除に用いられるホウ酸ダンゴが有名。その一方で植物の成長に不可欠な元素としても知られ、細胞分裂や花粉の受精を助ける働きを持っている。他にも耐熱性ガラスやガラス繊維、脳腫瘍の中性子補足治療に利用される。合金にするとスペースシャトルの材料にもなる。窒化ホウ素は、ダイヤモンドのように硬い。主要産出国はトルコ・米国。原子番号5、半金属、原子量10.81。1808年、仏ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサック(Joseph Louis Gay-Lussac)、ルイ・テナール(Louis Jacques Thénard)が発見。 |
BOND | [bά:nd | bɔ́nd] | 保税 | 輸入の場合、外国からの貨物に対してかかる関税や消費税等の税金の徴収が一時留保されているという状態。税関の審査を受け、諸税を納入した後、貨物を輸入することができる。輸出の場合は、通関が終わった貨物のことを指す。これらの貨物が置かれる場所を保税地域(企業のプライベートの保税地域もある)という。 |
BONDED LOGISTICS PARK | [bά:ndɪd, -əd | bɔ́ndɪd, -əd lədʒístɪks pά:rk] | 保税物流園区 | 中国の貿易制度の一つ。この地区に貨物を搬入すると輸出したとみなされ、増値税の還付を素早く受けることができる。保税物流园区(bǎoshuìwùliúyuánqū)。 |
BONNET | [bά:nət | bɔ́n-] | 1) 縦帆 2) [車両の]ボンネット | 元々帽子の一種の呼称から来ている。1) 帆の面積を広げるための継ぎ足し帆布: 例 コロンブス旗艦サンタマリア号のメインスルのフット(Foot: セールの最下部のこと)の下側に継ぎ足された帯状の帆布。弱風時に風をより受けるためのもので、取り外すことができる。 2) 車輌のエンジンフード。 |
BONNET BUS | [bά:nət | bɔ́n- bʌ́s] | ボンネットバス | バスの形態の1つで、運転席より前、客室外のフロント部にエンジンを設けた構造。 |
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BONNET TRUCK | [bά:nət | bɔ́n- trʌ́k] | ボンネットトラック | エンジンがボディ前方に搭載され、ボンネットが車体前方に突き出した形のトラックのこと。 |
BONNET TYPE | [bά:nət | bɔ́n- táɪp] | ボンネットタイプ | 自動車の形の一種。エンジンが車の前の方にある場合、エンジン部のボディをイギリスではボンネットという。このボンネットのある車をボンネット型という。 |
BOW | [báʊ] | 船首、艏、艦首 | 船の前の部分のこと。先端は舳先(へさき、Stem)という。 |
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BOW RAMP | [báʊ rǽmp] | バウランプ | 本船船首部分に装備されており、岸壁に対して真っ直ぐ昇降し荷役を行う形式のランプウェイのこと。 |
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BOWSPRIT | [báʊsprìt] | バウスプリット | 帆船において、船首から前方に突き出している棒のこと。 |
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BOW THRUSTER | [báʊ θrʌ́stər] | バウスラスター | 船体の左右を貫通するトンネルに取り付けられたプロペラ(Side Thruster)のうち、船首についているスラスターのこと。このバウスラスターによって、船を横方向に動かすことができる(⇔Stern Thruster)。 |
BOX SHAPED BULK CARRIER | [bά:ks | bɔ́ks ʃéɪpt bʌ́lk kériər, kǽr-] | ボックスシェイプ | バルクキャリアの船艙の形の一つ。箱型で荷役が効率的に行うことができる。従来、バルクキャリアの船艙は丸味を帯びていることが多かった。 |
BREAK BULK / BREAK BULK CARGO | [bréɪk bʌ́lk kά:rgoʊ] | ブレークバルク貨物 | 1) [コンテナ船において]コンテナに入りきらない長尺の貨物のこと。船のデッキや船艙に直接積まれることになる。 2) [在来船において]在来船に船積する貨物全般を指す。 |
BRICs | ブリックス | Brazil, Russia, India, Chinaの4ヵ国の頭文字を取った単語。特に2000年代以降、目覚ましい経済発展を遂げている4ヵ国を指す。 | |
BRIDGE | [brídʒ] | 1) 船橋、ブリッジ、艦橋 2) 橋 | 1) 操船指示室・操舵室を指すことが多い。船舶の上甲板にあって、船長、艦長らが操船指揮をとるところ(=Navigation Bridge)。 2) (一般の)橋 |
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BROMINE(Br) | [bróʊmi:n, -mɪn] | 臭素 | 非金属元素の中では、常温・常圧で液体(赤褐色)である唯一の元素。常温・常圧で蒸発し易く、蒸発すると赤色の気体となり、強烈な不快臭を放つ。人体に対して、毒性を持つ。プロマイド写真や、紫染料に利用される。原子番号35、ハロゲン、原子量79.90。1826年、仏アントワーヌ・ジェローム・バラール(Antoine Jerone Balard)が発見。 |
BULBOUS BOW | [bʌ́lbəs báʊ] | バルバスバウ | Bulbous(球根状の、丸くふくらんだ)Bow(船首)、つまり球状船首のこと。造波抵抗(Wave Drag: 水の上を動く物体が受ける抵抗の内の一つ)を小さくするため、喫水線下の船首が前方に丸く突き出た形をしている。バルバスバウが作りだす波と水面の船首が作りだす波が打ち消し合うことにより、造波抵抗を小さくし、より早く進むことができる。燃焼効率や速度の向上に効果がある。 |
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BULK / BULK CARGO | [bʌ́lk kά:rgoʊ] | (船の)積荷、ばら荷 | 1) [包装・荷造りしない]ばら荷 2)[海]船荷、[船艙・船倉の]積荷(Cargo)。穀物、飼料、チップ、鉄鉱石、石炭等の固形状のものはドライバルク、石油、原油、液体の化学薬品、酒等の液体状のものはリキッドバルクに分類される。 |
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BULKER | [bʌ́lkər] | ばら積み船 | ばら荷を運ぶ船(Bulk Carrier)。Ore Bulker(鉱石貨物船)、Grain Bulker(穀物貨物船)等がある。 |
BULK CONTAINER | [bʌ́lk kəntéɪnər] | バルクコンテナ | バルクカーゴ(穀物、チップ、鉄鉱石、石炭、原油、液体化学薬品等)を輸送するために、フィルム等をコンテナ内部に設置した特殊コンテナ。また、充填し易いようにコンテナ上部や側部に開口できる部分がある。 |
BULK HEAD | [bʌ́lk héd] | 隔壁、遮断壁 | 船内または飛行機内を各部屋ごとに仕切っている隔壁のこと。 |
BULWARK | [bʊ́lwərk] | 舷墻 | 上甲板の舷側に続く波除けまたはオンデッキに被った海水を排出する隙間を持つ低い側壁のこと。 |
BUNKER | [bʌ́ŋkər] | 1) 燃料、重油 2) 燃料庫、石炭庫 | 1) 船の燃料として使用する重油や軽油のこと。バンカーにはFO(Fuel Oil)とDO(Diesel Oil)がある。 2) 以前は船の燃料庫、石炭庫を指す単語として使われていた。 |
BUOY | [bú:i] | ブイ、浮標 | 水面上に浮かんで位置を表示する浮体のこと。航路標識の役割を担ったり、係留される船舶の運動範囲を制限する役割を担う。浮標式によって形状や色が定められている。 |
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BUYER’S CONSOLIDATION | [báɪərz kənsὰ:lədéɪʃən] | バイヤーズコンソリ・買付物流 | フォワーダーが、同一荷主の同一目的地への多品目・少量の貨物を個々に輸出せず、コンテナにとりまとめて輸送すること。荷主が負担する海上運賃及び港湾での経費・業務が削減できる。 |

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